不妊治療のストレスが精子の質を下げてしまう。

女性が不妊治療に通い始めると、同時に男性側の検査も勧められる。

医師から「ご主人の精液検査をしましょう。これにとってきてください」と専用容器を渡される。

通院の朝、「あなた、これにとって」と妻から渡された小さな容器に、夫はトイレにこもり、マスターベーションで射精する。

これを妻がクリニックに持参して、検査してもらう。

もしくはクリニックの専用ルームで採精(精子をとること)する方法もある。

出勤前の忙しい時間に、シコシコとマスをかく。

やりたくもないのに,命令されてしかたなく。

しかも、妻の気配を感じながら……。

このときの男の気持ちを想像してみてほしい。

検査のためとはいえ、これは一種の拷問といえよう。

こうした状態で採取した精子は、ヴィトックスα 成分がはたらき、リラックスした状態で採取した精子よりも検査結果(精液所見)がよくないのは当然である。

会社帰りにクリニックに寄って採精したときのほうが結果がいいのは、僕らのデータでも明らかだ。

精液所見がよくなかったら、「1回では判断できませんから」と、再び医師から容器を渡される。

数日後、シコシコ……結果は同じである。

いや「ダメだったから、またとって。今度は頑張ってね」と妻に言われたなら、そのショックやブレッシャーで,さらに結果が悪くなるかもしれない。

「いったい何をどう頑張るんだ!?」と戸惑いながら。

「また5日くらい禁欲を」と医師に言われれば、患者さんはその通りにする。

長い禁欲は古い精子を増やして、逆に精子の質を下げてしまう。

また,もともと検査の数字には誤差があり、やり方によっては数値が変動する。